☆やまなか動物病院のブログです☆

2014年6月25日 水曜日

猫の飼い方③ 

こんにちは。
院長の山中です。

今日はフードについてです。

子猫と老猫では必要とする栄養が違う為
フードも年齢によって選んであげましょう。

子猫のときはどんどん成長するため
カロリーだけでなくタンパク質やミネラルも
多く必要になるため子猫用のフードを与えましょう。
成猫・老猫用のものだとミネラルが制限してあるので
骨の成長によくありません。



あとは食事の回数ですが
小さいときは一回に食べれる量が少なく体の蓄えも少ないため
できれば3~4回に分けて与えた方がいいでしょう。
(子猫はすぐに低血糖や脱水症状になってしまいます。)



また離乳期に色々なものを食べさせると
食物アレルギーになることもあるので
この時期はミルクとフードだけにして
人の食べ物はあげないようにしてください。


そして成猫では小さい時と同じ勢いで食べさせていると
太ってきてしまいます。(特に避妊・去勢後)
個人的には太った猫の方が好きですが
やはり体には良くありませんのでフードの量を
調整してあげましょう。

また成猫では猫下部尿路疾患(FLUTD)といって膀胱炎や尿石症が多くなります。
細菌感染やストレスなども要因になりますが
フードによるところが大きくなります。
尿石症は尿の中に結石のもとになる結晶ができてしまう状態で
膀胱炎や尿管結石、腎結石、尿道に結石・結晶が詰まる尿道閉塞
といった病気を引き起こします。
という訳で成猫になったら尿石症に配慮したフードを選んであげましょう。

左の写真は若い猫に多いストラバイト結晶で
右がシニア猫に多いシュウ酸カルシウム結晶です。





 

最後にシニア以降のフードです。
ほとんどの猫は年とともに腎機能が落ちてきてしまい
最終的に慢性腎不全になってしまいます。
その対策としてシニアフードはミネラルの一つである
リンの含有量を抑えてあります。
これは食事中のリンを抑えることによって腎不全の進行を
遅らせることができる
からです。
またノリなどのリンの多く入っている
ミネラル豊富な食べ物を与えるのは控えましょう。
(我が家の猫はノリが大好きです。)

なお年齢に関わらず人の食べ物はあげない方がいいと思います。

癖がつくと食事の間中、近距離から凝視されることになります。(ネコあるある)


投稿者 やまなか動物病院

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