☆やまなか動物病院のブログです☆
2014年10月16日 木曜日
猫の薬物代謝
こんにちは。
院長の山中です。
猫は薬物で中毒を起こしやすい動物ですが
それは猫の薬物を代謝する能力と関係があります。
その一つにグルクロン酸抱合という代謝経路があります。
薬物の代謝・排泄には
第Ⅰ相反応と第Ⅱ相反応の2段階があり
この第Ⅱ相反応の中にグルクロン酸抱合があります。
グルクロン酸抱合は
薬物を体外へ排出しやすい形にする反応ですが
猫ではこの反応の一部が欠損しています。
細かく言うと
UDP-グルクロン酸転移酵素(UGT) UGT1A6
が欠損しています。
そのためこの酵素で代謝される薬物を摂取すると
中毒を起こしてしまいます。
また、薬物以外の生体異物の解毒に重要な働きをしている
グルタチオン抱合の能力も低いといわれています。
このように猫は人や犬よりも中毒を起こしやすいため
むやみに薬を与えたり、誤食されないように気をつけてあげましょう。
院長の山中です。
猫は薬物で中毒を起こしやすい動物ですが
それは猫の薬物を代謝する能力と関係があります。
その一つにグルクロン酸抱合という代謝経路があります。
薬物の代謝・排泄には
第Ⅰ相反応と第Ⅱ相反応の2段階があり
この第Ⅱ相反応の中にグルクロン酸抱合があります。
グルクロン酸抱合は
薬物を体外へ排出しやすい形にする反応ですが
猫ではこの反応の一部が欠損しています。
細かく言うと
UDP-グルクロン酸転移酵素(UGT) UGT1A6
が欠損しています。
そのためこの酵素で代謝される薬物を摂取すると
中毒を起こしてしまいます。
また、薬物以外の生体異物の解毒に重要な働きをしている
グルタチオン抱合の能力も低いといわれています。
このように猫は人や犬よりも中毒を起こしやすいため
むやみに薬を与えたり、誤食されないように気をつけてあげましょう。
投稿者 やまなか動物病院