☆やまなか動物病院のブログです☆

2014年10月 3日 金曜日

猫の飼い方⑱ 減量

こんにちは。

院長の山中です。



前回、関節のためには体重の

コントロールが必要と書きましたが。

猫を(犬もですが)ダイエットさせるのは

なかなか難しいんです。



猫を運動させようとしても

遊んであげるくらいで限度がありますし、

関節が悪くなっている場合は負担にもなってしまうため

猫のダイエットの基本は食事の管理になります。



まずは食事の量を徐々に減らすことが一番簡単かと思います。

しかし、一気に減らすと猫のストレスになりますし、

体にもよくありませんので少しずつ量を減らすようにしましょう。



食事の量を減らすのがかわいそうな時や

猫に強いストレスになっているときは

フードを減量用のものに変える方法もあります。

減量用のフードはカロリーを抑えてあるので

与える量は同じでもカロリーを少なくすることができます。



専用の療法食としては

ロイヤルカナンの減量サポート満腹感サポート

ヒルズの r / dw / d

など色々なものがあります。



ただ、猫は急にフードを変えると食べないことがあるので

フードを変えるときは一気に変えるのではなく

元のフードに新しいフードを少しずつ混ぜていき

徐々に新しいフードの量を増やしていくようにします。



また、猫のダイエットで注意したい点は

体重は急に落とさずゆっくり落とさなければいけないということです。



猫は過度な食事制限や急激な体重の減少により

肝障害を起こしやすいため注意が必要です。



これは足りなくなったカロリーを脂肪を代謝することにより

補い始めますが、その代謝の過程で過剰な脂肪が

肝細胞内に蓄積してしまい肝臓に障害を起こします。



この状態を肝リピドーシスといい

太った猫でよりなりやすいといわれています。

肝リピドーシスになってしまうと

治療しないと命に関わりますし

治療しても回復までに長期間を要することが多いです。



肝リピドーシスは他の病気による食欲不振から

続発することが多いのですが

過度なダイエットでも起こす可能性があるため

くれぐれも食事の変更・減量は徐々に行うようにしましょう。


投稿者 やまなか動物病院

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