☆やまなか動物病院のブログです☆
2014年11月27日 木曜日
猫の臭腺
こんにちは。
院長の山中です。
動物は体の各所に臭腺と言われる分泌腺があり
そこから分泌される化学物質、いわゆるフェロモンを使って
マーキングやコミュニケーションを行っています。
猫の場合はおでこや唇の両側・あごの下にあり
頭や顔をこすりつけてマーキングします。
この顔の臭腺からはフェイシャルフェロモンが分泌されており
自分のテリトリーや所有物を示したりするのに使われています。
また、爪や肉球にも臭腺があり
爪とぎをすることによってマーキングします。
その他に尾の付け根や乳腺にもあるそうです。
肛門の横にある肛門のうも臭腺の一つであり
排便時に便とともに排出されます。
また尿中に含まれるフェリニンという物質も
フェロモンと考えられています。
このように猫たちは体の各所から化学物質を分泌することによって
コミュニケーションを取っています。
残念ながらフェロモンは通常の臭いとは異なり
人には感知することができません。
猫たちは鋤鼻器といわれる器官を使って
フェロモンを感知しています。
時々、猫が臭いをかいだ後に口を半開きにして
変な顔をしているときは鋤鼻器でフェロモンを感知しているときです。
(これはフレーメンという行動です。)
たまに家の猫が僕の臭いをかいだ後にフレーメンをすることがありますが、
まさか猫フェロモンが出てるのか!...とうれしくなります。
( ↑ ただ他の猫の臭いが付いているだけです。)
やまなか動物病院
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投稿者 やまなか動物病院