病気や症例
2015年1月20日 火曜日
嘔吐と下痢について☆
こんにちは☆受付の秀美です(^^)ノ
今日は "嘔吐と下痢" について簡単にまとめてみました☆
消化器病の主な症状は嘔吐と下痢です。
(消化器病の2大症状と呼んでいいと思います!!)
嘔吐の原因としてよく見られるのは、胃の運動機能の障害です。
障害の状態や程度もさまざまで、胃の運動が正常時より早くなったり、
逆に遅くなったり、あるいは停止してしまうこともあります。
代表的な病気としては、大型犬に起こりやすい胃拡張や胃捻転があります。
特に胸の深いドーベルマンやジャーマン・シェパードなどに、この病気が見られます。
このような病気を防ぐには、食べ物をゆっくり食べさせることが大切です。
少量ずつ何回かに分けて食べ物を与えるなど工夫をしてみて下さい。
胃捻転は胃がねじれる病気で、命に関わることがあります。
大量の食べ物を一気に胃の中に入れ、すぐに水を飲んで、
食後に運動すると、胃の中のガスが発酵し、この病気を起こしやすくなります。
また、胃捻転はカルシウムの過剰摂取と関係があるともいわれています。
胃と食道の間を「噴門」といい、胃と小腸の間を「幽門」といいます。
この噴門や幽門に異常がある場合も、嘔吐を引き起こすことがあります。
犬種では、短頭種のシー・ズーやパグに幽門の障害がよく見られます。
このような犬種の犬が、食後20~30分くらいで嘔吐を起こした場合、その病気を疑うことができます。
治療法としては、手術によって治す場合と、内服を継続的に行う場合があります。
嘔吐物に血液が混じっていたら、注意が必要です。
胃のびらん、潰瘍、腫瘍などの病気が疑われます。
特に嘔吐物がコーヒー色になっている場合、
古い血液の色ですから、重篤な潰瘍や腫瘍が疑われます。
その他、嘔吐の原因が必ず消化器にあるとは限りません。
副腎皮質機能低下症など、代謝性の病気が原因で嘔吐が起こることもあります。
肝臓や脾臓の病気で嘔吐することもあります。
嘔吐後、元気がなくぐったりしていたり、いつもと違う状態が見られたら、
何らかの病気が隠されている可能性があります。
嘔吐の対応は、絶食と絶水です。
吐いている時に水や食べ物を与えると吐き気を誘発してしまい
さらに嘔吐し脱水してしまうことになります。
なので吐き気が治まるまではお水も控えて下さい。
みなさん、かかりつけの先生と話すときに
この様な症状を話してもらうと助かると思います☆
神奈川県横須賀市佐原のやまなか動物病院でした
投稿者 やまなか動物病院