☆やまなか動物病院のブログです☆
2015年1月26日 月曜日
がん(腫瘍)について
こんにちは☆看護師の市川です(*^_^*)
毎日冷える寒さですね...
今日は、「ガン」についてです。
現在、ワンちゃんネコちゃんが亡くなる原因として
一番多いのは「ガン」なんです。
ガンにもたくさんの種類があるので
発生率の多い順からお話したいと思います。
【 乳腺腫瘍 】
●原因
乳腺腫瘍の明らかな原因は不明ですが、
性ホルモンとの関連性が高いと考えられています。
避妊実施の有無あるいは避妊時期によって
その発生率はかなり違うことが分かっています。
〇 避妊手術をした時期ごとの乳腺腫瘍発生率
初回発情前 0.05%
初回~2回目間 8.00%
2回発情以降 26.00%
●症状
大きさや形はさまざまで、固体の塊の場合や、複数にできる場合もあります。
犬の5つの乳腺のいずれかで発生することが多いとされており、
多くの場合は良性の乳腫瘍で、小さくて成長が遅いものです。
しかし、悪性腫瘍は、通常急速に成長し、不規則な形状です。
【 肥満細胞腫 】
●原因
原因は、はっきりとはわかっていませんが、平均発症年齢は9歳とされていていますが
若齢犬でも発症することから、犬種による素因も考えられています。
●症状
犬では主に皮膚に見られ、良性の場合は高分化したもので、
直径1〜4cmの弾力のある腫瘍で、多くは表面に毛がありません。
しかし、悪性度の高いものだと大きめで表面に潰瘍ができていたり、
自傷したりして、出血が見られることがあります。
また、 周囲が赤く腫れて、ぶよぶよしていたり、ひどい皮膚炎を起こしているように見えることも。
肥満細胞腫は様々な外見を持つため、見た目からは腫瘍の種類や悪性度を判断することは困難です。
また、がんが転移したり、全身に広がったりすると、消化管での炎症や出血が起こり、
血のまじった嘔吐や下痢がみられたり、食欲不振を生じることがあります。
【 リンパ腫 】
●原因
血液中にある白血球の一種にリンパ球があり、
なんらかの原因でそのリンパ球が腫瘍性を帯び体内のリンパ節に留まり、腫瘍となり広がります。
このリンパ節に腫瘍ができたのが悪性リンパ腫という恐ろしいガンです。
●症状
悪性リンパ腫は、体のどこのリンパががん化するかによって症状が異なります。
「多中心型リンパ腫」
下あごや腋の下、股の内側、膝の裏など、体表のリンパ節が何か所も腫れるほか、
元気が少しなくなる、食欲が少し低下するといった症状が見られることがあります。
症状が進むにつれて、運動不耐性(運動をしたがらないこと)や食欲不振、
嘔吐や下痢が見られるようになり、末期では痩せてきて、免疫力も低下し、
肺炎や膀胱炎など、様々な感染症にかかりやすくなります。
「消化器型リンパ腫」
消化管のリンパ組織やリンパ節が腫れるもので、
これにともない下痢や嘔吐、食欲不振などの消化器症状が見られます。
「皮膚型リンパ腫」
皮膚に腫瘍として現れるもので、大きさの様々なできものや
紅斑、脱毛など、様々な皮膚病変が見られます。
皮膚型は、皮膚に腫瘍ができる脂肪腫や肥満細胞腫などの他の腫瘍や
皮膚病などと見分けがつかないことがあります。
「縦隔型リンパ腫」
胸腔内にあるリンパ組織が腫れるもので、
これにともなって頻呼吸(呼吸の回数が増加すること)
咳やチアノーゼなどの呼吸器症状が見られます。
まだまだたくさんの種類があります。
先週の土日は、「日本獣医がん学会」へ参加してきました☆
会場がいっぱい過ぎて...
メインの看板は撮れず(笑)
業者さんの新商品の展示も沢山(゚∀゚)!!
私も♡まぎれて
フードサンプル大量ゲット!!
土日は臨時休診でご迷惑をおかけしました_(._.)_
横須賀市佐原のやまなか動物病院は
毎日冷える寒さですね...
今日は、「ガン」についてです。
現在、ワンちゃんネコちゃんが亡くなる原因として
一番多いのは「ガン」なんです。
ガンにもたくさんの種類があるので
発生率の多い順からお話したいと思います。
【 乳腺腫瘍 】
●原因
乳腺腫瘍の明らかな原因は不明ですが、
性ホルモンとの関連性が高いと考えられています。
避妊実施の有無あるいは避妊時期によって
その発生率はかなり違うことが分かっています。
〇 避妊手術をした時期ごとの乳腺腫瘍発生率
初回発情前 0.05%
初回~2回目間 8.00%
2回発情以降 26.00%
●症状
大きさや形はさまざまで、固体の塊の場合や、複数にできる場合もあります。
犬の5つの乳腺のいずれかで発生することが多いとされており、
多くの場合は良性の乳腫瘍で、小さくて成長が遅いものです。
しかし、悪性腫瘍は、通常急速に成長し、不規則な形状です。
【 肥満細胞腫 】
●原因
原因は、はっきりとはわかっていませんが、平均発症年齢は9歳とされていていますが
若齢犬でも発症することから、犬種による素因も考えられています。
●症状
犬では主に皮膚に見られ、良性の場合は高分化したもので、
直径1〜4cmの弾力のある腫瘍で、多くは表面に毛がありません。
しかし、悪性度の高いものだと大きめで表面に潰瘍ができていたり、
自傷したりして、出血が見られることがあります。
また、 周囲が赤く腫れて、ぶよぶよしていたり、ひどい皮膚炎を起こしているように見えることも。
肥満細胞腫は様々な外見を持つため、見た目からは腫瘍の種類や悪性度を判断することは困難です。
また、がんが転移したり、全身に広がったりすると、消化管での炎症や出血が起こり、
血のまじった嘔吐や下痢がみられたり、食欲不振を生じることがあります。
【 リンパ腫 】
●原因
血液中にある白血球の一種にリンパ球があり、
なんらかの原因でそのリンパ球が腫瘍性を帯び体内のリンパ節に留まり、腫瘍となり広がります。
このリンパ節に腫瘍ができたのが悪性リンパ腫という恐ろしいガンです。
●症状
悪性リンパ腫は、体のどこのリンパががん化するかによって症状が異なります。
「多中心型リンパ腫」
下あごや腋の下、股の内側、膝の裏など、体表のリンパ節が何か所も腫れるほか、
元気が少しなくなる、食欲が少し低下するといった症状が見られることがあります。
症状が進むにつれて、運動不耐性(運動をしたがらないこと)や食欲不振、
嘔吐や下痢が見られるようになり、末期では痩せてきて、免疫力も低下し、
肺炎や膀胱炎など、様々な感染症にかかりやすくなります。
「消化器型リンパ腫」
消化管のリンパ組織やリンパ節が腫れるもので、
これにともない下痢や嘔吐、食欲不振などの消化器症状が見られます。
「皮膚型リンパ腫」
皮膚に腫瘍として現れるもので、大きさの様々なできものや
紅斑、脱毛など、様々な皮膚病変が見られます。
皮膚型は、皮膚に腫瘍ができる脂肪腫や肥満細胞腫などの他の腫瘍や
皮膚病などと見分けがつかないことがあります。
「縦隔型リンパ腫」
胸腔内にあるリンパ組織が腫れるもので、
これにともなって頻呼吸(呼吸の回数が増加すること)
咳やチアノーゼなどの呼吸器症状が見られます。
まだまだたくさんの種類があります。
先週の土日は、「日本獣医がん学会」へ参加してきました☆
会場がいっぱい過ぎて...
メインの看板は撮れず(笑)
業者さんの新商品の展示も沢山(゚∀゚)!!
私も♡まぎれて
フードサンプル大量ゲット!!
土日は臨時休診でご迷惑をおかけしました_(._.)_
横須賀市佐原のやまなか動物病院は
腫瘍に力を入れています。
投稿者 やまなか動物病院