病気や症例
2015年2月 1日 日曜日
ヘルニアについて
こんにちは看護師の市川です
今日は椎間板ヘルニアについてお話致します
ワンちゃんの背骨には、椎骨と椎骨の間に椎間板があります。
椎間板は脊椎に加わる衝撃を吸収するクッションのような働きをします。
この椎間板に力が加わり椎間板の繊維が変形したり
髄核が飛び出すことにより脊椎内にある脊髄を障害する病気を椎間板ヘルニアと言います。
椎間板ヘルニアには
ハンセン1型椎間板ヘルニア、ハンセン2型椎間板ヘルニアと
2つのタイプがあります。
【 正常な椎間板 】
【 ハンセン1型椎間板ヘルニア 】
髄核が周りの繊維から飛び出し脊髄を圧迫するタイプ。
ダックスやペキニーズのような脚が短い軟骨異栄養性犬種に多く
比較的若齢(2~7才)で急性に発症することが多いのが特徴です。
【 ハンセン2型椎間板ヘルニア 】
繊維が変形し膨らんだタイプ
加齢(老化)に伴って椎間板が変性してしまい脊髄を圧迫します。
主に大型犬種が発症する場合が多く、その多くは成犬~老犬期(8~10歳)に起こり、
慢性的に進行することが多いのが特徴です。
椎間板ヘルニアを防ぐには
日頃から背骨に負担のかかるようなことをさせないことです。
ソファーなどからのジャンプや飛び跳ねに注意してくださいね
投稿者 やまなか動物病院