病気や症例

2015年1月30日 金曜日

犬の認知症について

こんにちはscorpius看護師の市川ですcapricornus



今日はワンちゃんの認知症についてお話したいと思います。




【症状】


    ・トイレの失敗が増えた               
   ・睡眠サイクルが変わり、昼間はずっと寝ている
    ・夜中に目を覚ますことが多い           
   ・ 夜中の徘徊                     
    ・夜鳴き                         
    ・感情の起伏が激しく、噛みつくようになる    
    ・音やにおいなどの環境変化に過剰反応する  
    ・穴掘りや往復など同じ動作の反復        
    ・右旋回、もしくは左旋回だけを繰り返す     
    ・視力は正常だが人や壁によくぶつかる     
    ・壁にぶつかっても方向転換せず足踏みする  
    ・頭部の慢性的な傾斜                
    ・無気力・無関心                   
    ・散歩やおもちゃに対する反応がなくなる    
   ・ 寝床を間違える                  
    ・食べ物の好き嫌いの変化             
・異常なほどの食欲                
・食事量の割りにやせていく           
    ・暑くもないのにあえぎ呼吸をする         
    ・怪我をしていないのに足を引きずる     など




【原因】

認知症は、老化にともなう脳の委縮変化や神経に毒性のある物質が
脳に沈着することなどが発症に関係していると考えられています。

しかし、いまだに不明な部分が多い病気ですbearing



認知症の症状が出た場合は、

飼育環境の改善(十分な空間と安全な足場の確保)や、

十分な栄養管理と規則正しい食事・運動(トレーニング、遊びを含む)、

そして...できるだけ声を多くかけることをしてあげましょうheart04

少しでも症状の改善につながりますflair







今日の写真はheart01 "社会福祉法人 なないろさん" の犬用おやつrestaurant

プチグルメshine

作業所の方が1つ1つ大切に手づくりされていますhappy01rock



ミルク味が人気ですriceball是非どうぞtulip

 

投稿者 やまなか動物病院 | 記事URL

2015年1月26日 月曜日

がん(腫瘍)について

こんにちは☆看護師の市川です(*^_^*)



毎日冷える寒さですね...



今日は、「ガン」についてです。



現在、ワンちゃんネコちゃんが亡くなる原因として

一番多いのは「ガン」なんです。









ガンにもたくさんの種類があるので

発生率の多い順からお話したいと思います。



【 乳腺腫瘍 】

●原因

乳腺腫瘍の明らかな原因は不明ですが、

性ホルモンとの関連性が高いと考えられています。

避妊実施の有無あるいは避妊時期によって

その発生率はかなり違うことが分かっています。

〇 避妊手術をした時期ごとの乳腺腫瘍発生率
初回発情前     0.05%
初回~2回目間   8.00%
2回発情以降     26.00%

●症状

大きさや形はさまざまで、固体の塊の場合や、複数にできる場合もあります。

犬の5つの乳腺のいずれかで発生することが多いとされており、

多くの場合は良性の乳腫瘍で、小さくて成長が遅いものです。

しかし、悪性腫瘍は、通常急速に成長し、不規則な形状です。



【 肥満細胞腫 】

●原因

原因は、はっきりとはわかっていませんが、平均発症年齢は9歳とされていていますが

若齢犬でも発症することから、犬種による素因も考えられています。

●症状

犬では主に皮膚に見られ、良性の場合は高分化したもので、

直径1〜4cmの弾力のある腫瘍で、多くは表面に毛がありません。

しかし、悪性度の高いものだと大きめで表面に潰瘍ができていたり、

自傷したりして、出血が見られることがあります。

また、 周囲が赤く腫れて、ぶよぶよしていたり、ひどい皮膚炎を起こしているように見えることも。
肥満細胞腫は様々な外見を持つため、見た目からは腫瘍の種類や悪性度を判断することは困難です。
また、がんが転移したり、全身に広がったりすると、消化管での炎症や出血が起こり、

血のまじった嘔吐や下痢がみられたり、食欲不振を生じることがあります。



【 リンパ腫 】

●原因

血液中にある白血球の一種にリンパ球があり、

なんらかの原因でそのリンパ球が腫瘍性を帯び体内のリンパ節に留まり、腫瘍となり広がります。
このリンパ節に腫瘍ができたのが悪性リンパ腫という恐ろしいガンです。



●症状

悪性リンパ腫は、体のどこのリンパががん化するかによって症状が異なります。
「多中心型リンパ腫」

下あごや腋の下、股の内側、膝の裏など、体表のリンパ節が何か所も腫れるほか、

元気が少しなくなる、食欲が少し低下するといった症状が見られることがあります。

症状が進むにつれて、運動不耐性(運動をしたがらないこと)や食欲不振、

嘔吐や下痢が見られるようになり、末期では痩せてきて、免疫力も低下し、

肺炎や膀胱炎など、様々な感染症にかかりやすくなります。
「消化器型リンパ腫」

消化管のリンパ組織やリンパ節が腫れるもので、

これにともない下痢や嘔吐、食欲不振などの消化器症状が見られます。
「皮膚型リンパ腫」

皮膚に腫瘍として現れるもので、大きさの様々なできものや

紅斑、脱毛など、様々な皮膚病変が見られます。

皮膚型は、皮膚に腫瘍ができる脂肪腫や肥満細胞腫などの他の腫瘍や

皮膚病などと見分けがつかないことがあります。
「縦隔型リンパ腫」

胸腔内にあるリンパ組織が腫れるもので、

これにともなって頻呼吸(呼吸の回数が増加すること)

咳やチアノーゼなどの呼吸器症状が見られます。





まだまだたくさんの種類があります。








先週の土日は、「日本獣医がん学会」へ参加してきました☆



会場がいっぱい過ぎて...

メインの看板は撮れず(笑)







業者さんの新商品の展示も沢山(゚∀゚)!!

私も♡まぎれて

フードサンプル大量ゲット!!




土日は臨時休診でご迷惑をおかけしました_(._.)_







横須賀市佐原のやまなか動物病院は
腫瘍に力を入れています。

投稿者 やまなか動物病院 | 記事URL

2015年1月23日 金曜日

犬種別 かかりやすい病気

こんにちは☆看護師の市川です(^^)



実習生の岡田さんがディズニー好きで

今日はミッキーの相棒プルートは

何の犬種なのかで話題になりました...(笑)



すると...



【 ブラッドハウンド 】みたいですよ(゚∀゚)

う~ん...似てる??

と、疑問が残るままお話終了...(笑)





さて、今日は犬種別のかかりやすい病気について

書きたいと思います(*^_^*)





【 プードル 】

涙やけ、外耳炎、白内障、膝蓋骨脱臼、関節リウマチ

不正咬合、突発性てんかん、気管虚脱、副腎皮質機能亢進症、

甲状腺機能低下症、自己免疫性溶血性貧血

停留睾丸、膀胱炎、アトピー性皮膚炎など



【 チワワ 】

低血糖症、ドライ・アイ、緑内障、水晶体脱臼、水頭症、

そけいヘルニア、膝蓋骨脱臼、気管虚脱、てんかん

悪性黒色腫、停留睾丸、肺動脈弁狭窄、肛門嚢疾患、難産など



【 シーズー 】

結膜炎、進行性網膜萎縮症、

鼻腔狭窄、外耳炎、気管虚脱、僧房弁閉鎖不全症、門脈シャント、

糖尿病、尿道結石、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、

股関節形成不全、椎間板ヘルニアなど



【 ダックスフンド 】

白内障、緑内障、眼瞼外反症、椎間板ヘルニア、鼠径ヘルニア

関節リウマチ、前十字靭帯断裂、糖尿病、心室中隔欠損症、

進行性網膜萎縮、脂漏性皮膚炎、水頭症、てんかんなど





【 ゴールデン・レトリーバー 】

関節形成不全、白内障、アトピー性皮膚炎、ガン

前十字靭帯断裂、糖尿病、悪性リンパ腫、尿道結石

進行性網膜萎縮、甲状腺機能低下症、骨肉腫、気管虚脱など



【 柴犬 】

膝蓋骨の脱臼、白内障、緑内障、角膜炎、外耳炎、

甲状腺機能低下症、椎間板ヘルニア

アトピー性皮膚炎、僧房弁閉鎖不全、股関節形成不全など



【 シュナウザー 】

白内障、水晶体脱臼、膵炎、アトピー性皮膚炎、尿路結石、進行性網膜萎縮

停留睾丸、レッグ・ペルテス病、糖尿病、マラセチア皮膚炎

血管肉腫、精巣腫瘍、脂肪腫、皮膚血管腫、副腎皮質機能亢進症など





犬種によってかかりやすい病気は

さまざまですね(;_;)/



今日の写真は(;_;)/~~~

今日で実習が終わりの 岡田さん!!





何事にでも一生懸命に取り組んで頑張ってくれました(≧▽≦)!!

声をかけて応援してくださった飼い主様方♡

ありがとうございました_(._.)_





私たちスタッフにもいい刺激になりました☆

岡田さん!これからも自分の夢に向かって頑張ってください!!!

投稿者 やまなか動物病院 | 記事URL

2015年1月20日 火曜日

嘔吐と下痢について☆


こんにちは☆受付の秀美です(^^)ノ

今日は "嘔吐と下痢" について簡単にまとめてみました☆



消化器病の主な症状は嘔吐と下痢です。
(消化器病の2大症状と呼んでいいと思います!!)



嘔吐の原因としてよく見られるのは、胃の運動機能の障害です。
障害の状態や程度もさまざまで、胃の運動が正常時より早くなったり、
逆に遅くなったり、あるいは停止してしまうこともあります。


代表的な病気としては、大型犬に起こりやすい胃拡張や胃捻転があります。
特に胸の深いドーベルマンやジャーマン・シェパードなどに、この病気が見られます。
このような病気を防ぐには、食べ物をゆっくり食べさせることが大切です。
少量ずつ何回かに分けて食べ物を与えるなど工夫をしてみて下さい。



胃捻転は胃がねじれる病気で、命に関わることがあります。
大量の食べ物を一気に胃の中に入れ、すぐに水を飲んで、
食後に運動すると、胃の中のガスが発酵し、この病気を起こしやすくなります。
また、胃捻転はカルシウムの過剰摂取と関係があるともいわれています。



胃と食道の間を「噴門」といい、胃と小腸の間を「幽門」といいます。
この噴門や幽門に異常がある場合も、嘔吐を引き起こすことがあります。


犬種では、短頭種のシー・ズーやパグに幽門の障害がよく見られます。
このような犬種の犬が、食後20~30分くらいで嘔吐を起こした場合、その病気を疑うことができます。


治療法としては、手術によって治す場合と、内服を継続的に行う場合があります。


嘔吐物に血液が混じっていたら、注意が必要です。



胃のびらん、潰瘍、腫瘍などの病気が疑われます。
特に嘔吐物がコーヒー色になっている場合、
古い血液の色ですから、重篤な潰瘍や腫瘍が疑われます。


その他、嘔吐の原因が必ず消化器にあるとは限りません。
副腎皮質機能低下症など、代謝性の病気が原因で嘔吐が起こることもあります。
肝臓や脾臓の病気で嘔吐することもあります。


嘔吐後、元気がなくぐったりしていたり、いつもと違う状態が見られたら、
何らかの病気が隠されている可能性があります。



嘔吐の対応は、絶食と絶水です。
吐いている時に水や食べ物を与えると吐き気を誘発してしまい
さらに嘔吐し脱水してしまうことになります。
なので吐き気が治まるまではお水も控えて下さい。



みなさん、かかりつけの先生と話すときに
この様な症状を話してもらうと助かると思います☆



神奈川県横須賀市佐原のやまなか動物病院でした


 

投稿者 やまなか動物病院 | 記事URL

2015年1月18日 日曜日

気管虚脱とは

こんにちは☆受付の秀美です(*^_^*)ノ

今日も学生さんが実習頑張ってくれています!!



今日は気管虚脱についてまとめてみました☆



【症状】
呼吸時の「ガーガー」という音や咳・咳の後の吐き気などがみられます。

運動や興奮、ストレス、暑さなどにより悪化しやすい傾向があります。

重度になると食欲がなくなり、体重が減り

酸素不足から、舌や歯茎が紫色になるチアノーゼ
と呼ばれる症状をみせることもあります。

進行すると死亡することもあります。



【原因】

遺伝的要因や肥満・慢性的な気管支炎により気管の軟骨が変化し、
呼吸時に扁平に押しつぶされて空気の流れが妨げられ、呼吸困難をおこす病気です。


遺伝的には短頭種やポメラニアン、チワワ、ヨークシャーテリアなどの小型犬に多く、

また脂肪による気管圧迫のため肥満犬は気管虚脱の発症率が高くなります。

中高年齢以降に気管虚脱になりやすいといわれています。



【治療】
症状が軽いうちは、気管支拡張剤や抗炎症薬、鎮静剤などを与えて
内科的治療によって症状を抑えます。

また、肥満にならないよう注意が必要です。

気管の内腔が50%以上減少し、内科治療で改善が得られないものに対しては、
外科手術を検討する必要があります。
外科的に虚脱した気管の形状を戻す手術であり、難しい手術となります。

恐ろしい病気ですね...







さてさて学生さん、

ペットホテルのお散歩みたいです。。

今日も実習お疲れ様でした☆




んっ





JAPANのシャツ!!

日本魂

いやいや学校の正式なシャツみたいですよ。

すんばらしい~(笑)!!

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