院長談
2014年6月30日 月曜日
猫の飼い方④
こんばんは。院長の山中です。
今日は猫のトイレについてです。
猫は特にしつけなくても
箱と猫砂があればそこでしてくれるので
犬に比べればとても楽です。
トイレの箱も猫砂もいろいろなタイプがありますが
片付けやすく衛生的なもので猫の好みにあえば
基本的には何でもいいと思います。
猫好き多頭飼育の I 先生はプラスチック製の衣装ケースを使っているそうです。
(太った猫でもゆったり用が足せます。)
ただ、尿の観察ができるとうい点では固まる砂ではなく
下にトレーの付いたものがいいと思います。
このタイプは尿が砂に吸収されず下に落ちるので
血尿(ネコはよく膀胱炎になります)のときに
気付きやすくなりますし、トレーのペットシーツを抜いておけば
尿を採取することもできます。
これで結石や尿糖の検査ができるので
病院で簡単には尿を取らせてくれない
病気持ちの猫ちゃんにお勧めです。
いずれにしてもトイレはできるだけキレイにしてあげましょう。
猫はトイレが汚れていると違う場所で排泄したり
トイレを我慢することによって膀胱炎や便秘の一因となることもあります。
また猫が頻繁にトイレに行くときは要注意です。
膀胱炎を起こしていたり、
雄猫では尿道に結石・結晶が詰まっているかもしれません。
(これは尿道閉塞といって命に関わる救急疾患です。)
ですので時々排尿・排便の状態をチェックしてあげましょう。
下にトレータイプのトイレです。
プライバシー保護のため写真をぼかしてあります。
(これはピンボケと言ってカメラマンの腕に関わる問題です。)
投稿者 やまなか動物病院 | 記事URL
2014年6月25日 水曜日
猫の飼い方③
こんにちは。
院長の山中です。
今日はフードについてです。
子猫と老猫では必要とする栄養が違う為
フードも年齢によって選んであげましょう。
子猫のときはどんどん成長するため
カロリーだけでなくタンパク質やミネラルも
多く必要になるため子猫用のフードを与えましょう。
成猫・老猫用のものだとミネラルが制限してあるので
骨の成長によくありません。
あとは食事の回数ですが
小さいときは一回に食べれる量が少なく体の蓄えも少ないため
できれば3~4回に分けて与えた方がいいでしょう。
(子猫はすぐに低血糖や脱水症状になってしまいます。)
また離乳期に色々なものを食べさせると
食物アレルギーになることもあるので
この時期はミルクとフードだけにして
人の食べ物はあげないようにしてください。
そして成猫では小さい時と同じ勢いで食べさせていると
太ってきてしまいます。(特に避妊・去勢後)
個人的には太った猫の方が好きですが
やはり体には良くありませんのでフードの量を
調整してあげましょう。
また成猫では猫下部尿路疾患(FLUTD)といって膀胱炎や尿石症が多くなります。
細菌感染やストレスなども要因になりますが
フードによるところが大きくなります。
尿石症は尿の中に結石のもとになる結晶ができてしまう状態で
膀胱炎や尿管結石、腎結石、尿道に結石・結晶が詰まる尿道閉塞
といった病気を引き起こします。
という訳で成猫になったら尿石症に配慮したフードを選んであげましょう。
左の写真は若い猫に多いストラバイト結晶で
右がシニア猫に多いシュウ酸カルシウム結晶です。
最後にシニア以降のフードです。
ほとんどの猫は年とともに腎機能が落ちてきてしまい
最終的に慢性腎不全になってしまいます。
その対策としてシニアフードはミネラルの一つである
リンの含有量を抑えてあります。
これは食事中のリンを抑えることによって腎不全の進行を
遅らせることができるからです。
またノリなどのリンの多く入っている
ミネラル豊富な食べ物を与えるのは控えましょう。
(我が家の猫はノリが大好きです。)
なお年齢に関わらず人の食べ物はあげない方がいいと思います。
癖がつくと食事の間中、近距離から凝視されることになります。(ネコあるある)
院長の山中です。
今日はフードについてです。
子猫と老猫では必要とする栄養が違う為
フードも年齢によって選んであげましょう。
子猫のときはどんどん成長するため
カロリーだけでなくタンパク質やミネラルも
多く必要になるため子猫用のフードを与えましょう。
成猫・老猫用のものだとミネラルが制限してあるので
骨の成長によくありません。
あとは食事の回数ですが
小さいときは一回に食べれる量が少なく体の蓄えも少ないため
できれば3~4回に分けて与えた方がいいでしょう。
(子猫はすぐに低血糖や脱水症状になってしまいます。)
また離乳期に色々なものを食べさせると
食物アレルギーになることもあるので
この時期はミルクとフードだけにして
人の食べ物はあげないようにしてください。
そして成猫では小さい時と同じ勢いで食べさせていると
太ってきてしまいます。(特に避妊・去勢後)
個人的には太った猫の方が好きですが
やはり体には良くありませんのでフードの量を
調整してあげましょう。
また成猫では猫下部尿路疾患(FLUTD)といって膀胱炎や尿石症が多くなります。
細菌感染やストレスなども要因になりますが
フードによるところが大きくなります。
尿石症は尿の中に結石のもとになる結晶ができてしまう状態で
膀胱炎や尿管結石、腎結石、尿道に結石・結晶が詰まる尿道閉塞
といった病気を引き起こします。
という訳で成猫になったら尿石症に配慮したフードを選んであげましょう。
左の写真は若い猫に多いストラバイト結晶で
右がシニア猫に多いシュウ酸カルシウム結晶です。
最後にシニア以降のフードです。
ほとんどの猫は年とともに腎機能が落ちてきてしまい
最終的に慢性腎不全になってしまいます。
その対策としてシニアフードはミネラルの一つである
リンの含有量を抑えてあります。
これは食事中のリンを抑えることによって腎不全の進行を
遅らせることができるからです。
またノリなどのリンの多く入っている
ミネラル豊富な食べ物を与えるのは控えましょう。
(我が家の猫はノリが大好きです。)
なお年齢に関わらず人の食べ物はあげない方がいいと思います。
癖がつくと食事の間中、近距離から凝視されることになります。(ネコあるある)
投稿者 やまなか動物病院 | 記事URL
2014年6月17日 火曜日
猫の飼い方②
おはようございます。院長の山中です。
今日は前回に続いて寄生虫の話です。
ワンちゃんを飼われている方はご存じと思いますが
蚊が広めるフィラリアという血管・心臓に住み着く寄生虫がいます。
この寄生虫の厄介なところは主に肺動脈という
肺へ血液を送っている動脈に寄生するため
虫を駆除すると死んだ虫が肺の血管に詰まってしまうことです。
これは小型の動物では致命的になります。
とはいえ虫を放置しておくと肺や腎臓にダメージがきますし
心臓の中まで虫が住み着き心不全を起こしてしまいます。
なので予防が大切になってきます。
フィラリアというと犬の病気というイメージがありますが
実は猫やフェレットにも感染します。
(まれに人に感染することもあるそうです。)
猫やフェレットは犬よりも感染しにくいようですが体が小さいため感染されると
前述の理由から駆除は困難です。また猫ではフィラリアが原因で咳や呼吸困難を
起こすとも言われています。
なので猫もフィラリア予防をした方がいいと思います。
ただ費用もかかりますし、そんなの面倒という人もいると思いますので
その場合はできるだけ蚊に刺されないようにしてあげてください。
ちなみに蚊取り線香や電気蚊取り等は命に関わることはないですが
よだれ・嘔吐・結膜炎・咳の原因になるので控えましょう。
写真はパソコンのモニターを遮るように目線に入ってくるふじ子(猫あるある)
今日は前回に続いて寄生虫の話です。
ワンちゃんを飼われている方はご存じと思いますが
蚊が広めるフィラリアという血管・心臓に住み着く寄生虫がいます。
この寄生虫の厄介なところは主に肺動脈という
肺へ血液を送っている動脈に寄生するため
虫を駆除すると死んだ虫が肺の血管に詰まってしまうことです。
これは小型の動物では致命的になります。
とはいえ虫を放置しておくと肺や腎臓にダメージがきますし
心臓の中まで虫が住み着き心不全を起こしてしまいます。
なので予防が大切になってきます。
フィラリアというと犬の病気というイメージがありますが
実は猫やフェレットにも感染します。
(まれに人に感染することもあるそうです。)
猫やフェレットは犬よりも感染しにくいようですが体が小さいため感染されると
前述の理由から駆除は困難です。また猫ではフィラリアが原因で咳や呼吸困難を
起こすとも言われています。
なので猫もフィラリア予防をした方がいいと思います。
ただ費用もかかりますし、そんなの面倒という人もいると思いますので
その場合はできるだけ蚊に刺されないようにしてあげてください。
ちなみに蚊取り線香や電気蚊取り等は命に関わることはないですが
よだれ・嘔吐・結膜炎・咳の原因になるので控えましょう。
写真はパソコンのモニターを遮るように目線に入ってくるふじ子(猫あるある)
投稿者 やまなか動物病院 | 記事URL
2014年6月12日 木曜日
猫の飼い方①
こんにちは。院長の山中です。
病院猫のふじ子(2か月)もだいぶ猫らしくなってきました。
子猫のうちはいろいろと注意しなければならないことがありますが、まずは駆虫が必要ではないかと思います。
駆虫とは薬で寄生虫を駆除することを言いますが、外で生活していた猫はお腹の中に寄生虫がいることが多いです。
寄生虫は宿主(寄生虫が寄生する動物のこと。この場合猫のことです。)が死んでしまうと困るので、寄生されている猫が重症になることは少なく 時々便に白い虫が出てきたり回虫の塊を吐いたりするぐらいですが(我が家の猫も子供の時に吐いてました。)、人に感染すると幼虫移行症をおこし問題になります。
幼虫移行症とは寄生虫の幼虫が体の中を動き回りいろいろな臓器に入り込んでしまう現象です。
場合によっては目の中に入り失明したり、脳神経系の中に入り込んでしまうこともあるので要注意です。
また、寄生虫の卵は便の中に排泄され手を介して口に入ることが多いので幼児での感染が多くなります。(例:砂場で遊んで回虫の卵が手につき、その手を洗わずにおやつを食べる)なので小さいお子さんがいるご家庭は手洗いと便の処理をしっかり行うようにしてください。
という訳で猫を飼い始めたら念のため一度は駆虫薬(虫下しです)を飲ませた方がいいと思います。
写真はジャブ(猫パンチ)の練習をするふじ子
横須賀市のやまなか動物病院は
今日は20時まで、
明日は21時まで診療しています。
http://www.yamanaka-vet.com/
投稿者 やまなか動物病院 | 記事URL
2014年6月 7日 土曜日
シニアの健康について☆
こんにちは。院長の山中です。
今回はシニアの健康についてお話しします。
シニアとは、一般的に7歳以上を呼びます。
(人間では約44歳ぐらいです)
犬や猫は人間のおよそ4~5倍の早さで歳を取っていきます。
そのため 病気の進行も早く、病気を発見した頃には重篤な状態になっていることが多くあります。
ペットの異常を少しでも早く発見出来るように日頃から愛犬・愛猫のチェックを心がけて欲しいと思います。
写真は今日の"ふじ子"
今回はシニアの健康についてお話しします。
シニアとは、一般的に7歳以上を呼びます。
(人間では約44歳ぐらいです)
犬や猫は人間のおよそ4~5倍の早さで歳を取っていきます。
そのため 病気の進行も早く、病気を発見した頃には重篤な状態になっていることが多くあります。
ペットの異常を少しでも早く発見出来るように日頃から愛犬・愛猫のチェックを心がけて欲しいと思います。
写真は今日の"ふじ子"
投稿者 やまなか動物病院 | 記事URL