院長談

2014年9月26日 金曜日

猫の飼い方⑯ エリザベスカラーつづき

こんにちは。

院長の山中です。



前回エリザベスカラーについて書きましたが、

飼い主さんの中には手作りでエリザベスカラーを

作られる方もいます。



猫用ですとカップラーメンのカップで作られたものが

安価・軽量で見た目も面白く傑作でした。

飼い主さんによると通常のエリザベスカラーのように付けても

逆向きで付けても使用可能だそうです。



また、鳥用になりますがペットボトルで作られたものが

安価・軽量かつ強度も十分で完璧でした。

インコなどの場合、素材の強度がないと

くちばしで簡単に壊されてしまいます。

かといって重いものだと鳥の負担になってしまいます。

その点で軽さと強度を併せ持った

ペットボトルはカラーの素材として最適です。



自作でエリザベスカラーを作ってみるのも

面白いかもしれませんね。

(ただし食べられてしまわないようにご注意ください。)



写真は...カラーをつけられてふてくされているふじ子







猫はカラーをつけられるとうつむきがち(猫あるある)

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2014年9月25日 木曜日

猫の飼い方⑮ エリザベスカラー

こんにちは。

院長の山中です。



先日、病院猫のふじ子が避妊手術を受けましたが

そんな時活躍する道具が

エリザベスカラーです。(アニマルネッカー等ともいいます。)





猫も犬も手術した傷を舐めてしまうことが多く

自分で抜糸したり傷が化膿してしまうこともあります。

特に猫は舌の表面に糸状乳頭と呼ばれるトゲトゲが

たくさん付いており、高確率で自分で抜糸してしまいます。

そんな時、このエリザベスカラーは

動物が傷を舐めるのを防いでくれるすぐれものなのです。



付けると動きづらくなったりご飯が食べにくい

見た目がかわいそう等、マイナス面もありますが

獣医療では欠かせないものになっています。



なぜなら傷を舐めるのを防ぐだけでなく

入院中に点滴のラインが咬み切られるのを防いでくれ、

(ラインを切られると血液が逆流して流血します。

中には針ごと点滴のラインを食べてしまう子もいます。)

さらには動物看護師や獣医師が咬まれるのも防いでくれる

ありがたいものなのです。

(この仕事に就いたばかりの頃は無謀にもカラーも口輪も

なしに抑えに行くこともありましたが、ある日、顔を咬まれてから

カラーをつけるようになりました。)



とはいえ飼い主さんからすると

やはりかわいそうに見えると思います。

最近ではかわいいデザインのものも出ているので

そういったものを利用するのもいいかもしれません。



ただし、強度は病院で使うものより落ちるので

嫌がってはずそうとする子には不向きなので

注意してください。

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2014年9月19日 金曜日

猫の飼い方④爪切り続き

こんにちは。
院長の山中です。



猫の爪は切ってもすぐに尖ってきますが

これは猫が爪とぎをして古い爪をはがしているからです。




この爪とぎには爪を尖らせる他に

自分のテリトリーを示すためのマーキングの役割や

感情を落ち着かせたりやストレス発散の効果もあります。



なので爪とぎ器を用意してあげましょう。




また、マーキングのために爪をとぐときは

壁の高い位置で研ぎたがるので
(自分を大きく見せるためと考えられています。)

壁に爪とぎ器を付けるか爪とぎ防止シートで壁を覆いましょう。
(あっという間に壁紙がボロボロになります。)




ただ、歳をとってくると

爪とぎをしなくなってしまう猫もいます。



爪とぎをしなくなると古い爪が剥がれ落ちず

円を描きながら徐々に伸びていき巻き爪となり

最終的に肉球に食い込んでしまいます。





なので爪とぎをしなくなった猫は

定期的に爪を切ってあげましょう。






神奈川県横須賀市佐原のやまなか動物病院は

夜間救急も行っています。

http://www.yamanaka-vet.com/index.html

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2014年9月17日 水曜日

猫の飼い方 ⑬ 爪切り



今日は 爪切り について書きたいと思います。




猫の爪はいつもとがっていますが

これは爪とぎによって表面の古い爪が剥がれ

その下から尖った新しい爪が出てくるからです。


(後ろ足の古い爪は走っているときに剥がれたり

自分で咬んで剥がしています。)




この爪はとても鋭いので飼い主さんがケガをしてしまうこともあります。

そのためよく爪を立てる子は爪切りをします。




爪を切るときはやさしく肉球を押して手際よく切ります。

猫は時間をかけると我慢できなくなってしまうので

嫌がりだしたら途中でも止めてあげましょう。


また深爪してしまうと痛いため

二度と切らせてくれなくなるので気をつけましょう。


ピンク色のところは神経と血管が走っているので

そこまで切ってしまうと切りすぎです。






いずれにしても無理やり切ったり痛い思いをさせてしまうと

次から切らせてくれなくなるため

嫌がらない範囲で切ることが重要です。



なお、お外に出る猫ちゃんは

爪を切ってしまうと木に登れなくなったり

ケンカのときに不利になってしまったりと

身を守れなくなるため切らない方が無難です。



我が家の猫たちは

一頭は普通に切らせてくれ

一頭はやや嫌がるものの何回かに分けて切ったり

寝ているときに切ったりしています。


残り一頭は足さえ触らせてくれません。

この場合はあきらめるかケガを覚悟で切るかですが

ほぼあきらめています。

(たまに一本だけ切れるときもあります。)





http://www.yamanaka-vet.com/

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2014年9月10日 水曜日

猫の飼い方 ⑪毛玉



前回、異物誤食の話をしましたが

猫の嘔吐の原因として異物の他に毛玉もあります。




これは自分で毛づくろいをして飲み込んだ毛が

お腹の中で塊になったものです。


通常は便として排泄されますが

塊が大きいと嘔吐したり便秘の原因になるがあります。



長毛種の猫や毛づくろいをよくする猫

また春先や秋頃の換毛期はよく毛玉を吐きます。


毛玉の詰まりやすい子は

こまめにブラッシングをしてあげましょう。




よく毛玉を吐く子の中には過剰に毛づくろいを

しているために毛玉が貯まってしまう子もいます。



過剰な毛づくろいは皮膚疾患や膀胱炎による疼痛など

病気のサインのこともありますし、

精神的なストレスがかかっている表れでもあります。





ストレスのかかった猫は自分を落ち着かせるため

毛づくろいをしますが、

時にそれが過剰となり、毛玉を吐くことになったり

毛が短くなったり、禿げてしまったりもします。


なので毛玉をよく吐くときは病気やストレスがないか

よく観察してあげましょう。




ちなみにうちの猫もかまってあげる時間が少ないと

過剰に毛づくろいしてしまい、毛玉を吐くとともに

首から下の毛が短くなり模様が変わってしまいます(汗)



 

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