院長談
2014年11月26日 水曜日
運動会
こんにちは。
院長の山中です。
最近、新参猫のふじ子と先住猫が仲良くなってきたのか
夜中に追いかけあって遊んでいます。
寝ている上にダイブしてきたりするので
とても安眠を妨げられます。
また夜に運動してお腹がすくせいか
夜が明ける前から餌を要求して起こしてきます。
猫を多頭飼育している方なら
夜の運動会はお馴染みと思いますが
これは狩りの名残と言われています。
猫科の動物は主に成功率の高い
明け方や夕暮れに狩りをし
昼間は寝て休憩しています。
その影響で家猫となったあとも
夕暮れ時や朝方になると活発に行動するそうです。
また、この運動会ですが
雨の日は雨天中止になるそうです。
これも狩りの名残で外猫が雨の日は
あまり狩りをしないことに由来しているようです。
雨の日は獲物が少ないことに加え
猫が濡れることを嫌うためと思われます。
本能的なものなのでやめさせる訳にもいきませんが
年をとるとあまりやらなくなるので
しばらく我慢するしかなさそうです...。
やまなか動物病院
http://www.yamanaka-vet.com/
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2014年11月22日 土曜日
湿度について☆
こんにちは。院長の山中です。
最近、息苦しくて目が覚めると
猫が2~3匹胸の上に乗っています。
寒くなるとよくある光景ですが
季節の変わり目は動物たちも
体調を崩しやすくなるので気をつけてあげましょう。
秋から冬になり空気が乾燥してくると
気管虚脱など気管・気管支に問題のある子は
咳などの症状が悪化しやすくなります。
また小さい子や高齢の子は気管支炎や肺炎を
起こしやすくなります。
そのため部屋の湿度が下がりすぎないように
加湿器などで湿度を調整してあげましょう。
目安としては60%前後がいいかと思います。
湿度が低いと気道の粘膜が乾燥するため
細菌・ウイルス・痰・異物などの排出が悪くなり
感染や炎症を引き起こしてしまいます。
ちなみに人のインフルエンザウイルスは
湿度50%以上になると生存率が激減する
ので人のためにも加湿は有益です。
(人のインフルエンザウイルスは犬猫にはうつりませんが フェレットにはうつることがあるそうです。)
また湿度が50%を下回ると肌が乾燥してくるため
犬アトピー性皮膚炎など皮膚の弱い子にもよくありません。
(人の肌に良い湿度は60~65%だそうです。)
やまなか動物病院
http://www.yamanaka-vet.com/
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2014年11月14日 金曜日
フィラリア予防
こんにちは。
院長の山中です。
だいぶ気温も下がり蚊も見なくなってきましたね。
横須賀市ではフィラリアに感染する期間は
5月初旬から11月中旬までと言われています。
この期間は蚊の体内でミクロフィラアリアが成長し
動物に感染する危険があります。
飲み薬でのフィラリア予防は
体の中に入ってしまったミクロフィラリアを
毎月1回薬を飲むことで駆除しています。
そのため蚊が出なくなってからも
1カ月後を目安に薬を飲む事が推奨されています。
これは11月の中旬までに感染した
ミクロフィラリアを駆除するためです。
この最後の投薬はとても重要です。
なぜなら、ここで薬を飲ませ忘れてしまうと
万が一ミクロフィラリアが体の中に入っていた場合
投薬していない冬の間にフィラリア成虫に成長してしまうからです。
フィラリアは成虫になってしまうと予防薬では死にません。
駆除することはできますが、やっかいなことに
肺動脈という肺に血液を送っている血管に寄生するため
死ぬと肺動脈に詰まり肺動脈塞栓症を起こしてしまいます。
これは小型犬では致命的です。
そのため成虫になる前に駆除することが重要になってきます。
というわけで
最後の投薬を忘れないようにしましょう。
(やまなか動物病院では最後の予防薬は12月に入ってから飲んでもらうようにしています。)
院長の山中です。
だいぶ気温も下がり蚊も見なくなってきましたね。
横須賀市ではフィラリアに感染する期間は
5月初旬から11月中旬までと言われています。
この期間は蚊の体内でミクロフィラアリアが成長し
動物に感染する危険があります。
飲み薬でのフィラリア予防は
体の中に入ってしまったミクロフィラリアを
毎月1回薬を飲むことで駆除しています。
そのため蚊が出なくなってからも
1カ月後を目安に薬を飲む事が推奨されています。
これは11月の中旬までに感染した
ミクロフィラリアを駆除するためです。
この最後の投薬はとても重要です。
なぜなら、ここで薬を飲ませ忘れてしまうと
万が一ミクロフィラリアが体の中に入っていた場合
投薬していない冬の間にフィラリア成虫に成長してしまうからです。
フィラリアは成虫になってしまうと予防薬では死にません。
駆除することはできますが、やっかいなことに
肺動脈という肺に血液を送っている血管に寄生するため
死ぬと肺動脈に詰まり肺動脈塞栓症を起こしてしまいます。
これは小型犬では致命的です。
そのため成虫になる前に駆除することが重要になってきます。
というわけで
最後の投薬を忘れないようにしましょう。
(やまなか動物病院では最後の予防薬は12月に入ってから飲んでもらうようにしています。)
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2014年11月 8日 土曜日
猫かぜ その他
こんにちは
院長の山中です。
猫かぜを起こすのは主に
猫ヘルペスウイルス1型と猫カリシウイルスですが
その他にも
クラミドフィラ・フェリス(クラミジア)やボルデテラ・ブロンキセプティカ
といった細菌の感染がみられることもあります。
クラミドフィラ・フェリスが感染すると
主に結膜炎を起こし結膜がひどく腫れて膨れ上がってしまいます。
まれに肺炎を起こすこともありますが
主症状は目にでるため単独感染では重症になることは少ないです。
また、感染力はヘルペスやカリシウイルス程強くはないため
感染猫と接触しなければうつりません。
ボルデテラ・ブロンキセプティカは
鼻汁・眼やにに加え咳や肺炎を起こします。
特に子猫や免疫力の低下した猫では
肺炎を起こし重症になることがあります。
咳やくしゃみにより細菌が拡散するため
周囲の猫にもうつってしまいます。
また、この細菌は犬のケンネルコフ(犬の上部気道感染症)の
原因菌でもあり犬にも感染してしまいます。
まれに、人にも感染するため免疫力の低下した人は注意が必要です。
院長の山中です。
猫かぜを起こすのは主に
猫ヘルペスウイルス1型と猫カリシウイルスですが
その他にも
クラミドフィラ・フェリス(クラミジア)やボルデテラ・ブロンキセプティカ
といった細菌の感染がみられることもあります。
クラミドフィラ・フェリスが感染すると
主に結膜炎を起こし結膜がひどく腫れて膨れ上がってしまいます。
まれに肺炎を起こすこともありますが
主症状は目にでるため単独感染では重症になることは少ないです。
また、感染力はヘルペスやカリシウイルス程強くはないため
感染猫と接触しなければうつりません。
ボルデテラ・ブロンキセプティカは
鼻汁・眼やにに加え咳や肺炎を起こします。
特に子猫や免疫力の低下した猫では
肺炎を起こし重症になることがあります。
咳やくしゃみにより細菌が拡散するため
周囲の猫にもうつってしまいます。
また、この細菌は犬のケンネルコフ(犬の上部気道感染症)の
原因菌でもあり犬にも感染してしまいます。
まれに、人にも感染するため免疫力の低下した人は注意が必要です。
投稿者 やまなか動物病院 | 記事URL
2014年11月 7日 金曜日
猫かぜ 猫カリシウイルス
こんにちは。
院長の山中です。
前回は猫ヘルペスウイルス1型について書いたので
今回は猫カリシウイルスについて書きたいと思います。
このウイルスに感染すると
鼻炎や結膜炎によるくしゃみ・眼やに等
ヘルペスウイルスと似た症状が出ますが
その他に特徴的な症状として
口内炎・舌潰瘍や関節炎を起こします。
特に口内炎や舌の潰瘍は痛みが強いため
鼻炎と合わせてフードを食べない原因となり
衰弱してしまうことがあります。
また、肺炎を起こした場合も重症になることがあるので
注意が必要です。
このウイルスもヘルペスウイルスと同様に
鼻汁や眼やになどの分泌物中に排泄されます。
やっかいなことに感染猫は
回復した後も1ヶ月以上ウイルスを排泄し続けるうえ
ウイルス自体も強く環境中でも一カ月以上生き残るため
周囲の猫に感染を広めてしまいます。
さらに、このウイルスは変異が激しいため
一度感染から回復して免疫ができても
異なる型のウイルスに感染した場合は再度、発症してしまいます。
そのためワクチンを打っていても発症してしまうこともあります。
また、近年では病原性が強く全身症状を引き起こす
強毒全身性猫カリシウイルスが報告されています。
このウイルスは発熱・皮下浮腫・頭部や下肢の潰瘍・黄疸などの
全身症状を起こし、その死亡率は67%にも上ると言われています。
また、特徴として成猫の方がより重篤な状態になるようです。
通常のカリシウイルス感染症ではしっかり治療すれば
重症になることは少ないのでくしゃみや眼やにがみられたら
早めに対処してあげてください。
院長の山中です。
前回は猫ヘルペスウイルス1型について書いたので
今回は猫カリシウイルスについて書きたいと思います。
このウイルスに感染すると
鼻炎や結膜炎によるくしゃみ・眼やに等
ヘルペスウイルスと似た症状が出ますが
その他に特徴的な症状として
口内炎・舌潰瘍や関節炎を起こします。
特に口内炎や舌の潰瘍は痛みが強いため
鼻炎と合わせてフードを食べない原因となり
衰弱してしまうことがあります。
また、肺炎を起こした場合も重症になることがあるので
注意が必要です。
このウイルスもヘルペスウイルスと同様に
鼻汁や眼やになどの分泌物中に排泄されます。
やっかいなことに感染猫は
回復した後も1ヶ月以上ウイルスを排泄し続けるうえ
ウイルス自体も強く環境中でも一カ月以上生き残るため
周囲の猫に感染を広めてしまいます。
さらに、このウイルスは変異が激しいため
一度感染から回復して免疫ができても
異なる型のウイルスに感染した場合は再度、発症してしまいます。
そのためワクチンを打っていても発症してしまうこともあります。
また、近年では病原性が強く全身症状を引き起こす
強毒全身性猫カリシウイルスが報告されています。
このウイルスは発熱・皮下浮腫・頭部や下肢の潰瘍・黄疸などの
全身症状を起こし、その死亡率は67%にも上ると言われています。
また、特徴として成猫の方がより重篤な状態になるようです。
通常のカリシウイルス感染症ではしっかり治療すれば
重症になることは少ないのでくしゃみや眼やにがみられたら
早めに対処してあげてください。
投稿者 やまなか動物病院 | 記事URL