院長談

2014年10月10日 金曜日

猫のフードについて つづき

こんにちは。

院長の山中です。



前回、腎臓病用の療法食について触れましたが、

ある研究では

慢性腎臓病の猫の生存期間中央値を調べており

普通の食事を食べていた猫・・・7カ月

療法食を食べていた猫・・・16ヶ月

と2倍以上長生きすることが示されていました。



こういったデータの裏付けもあり

慢性腎臓病の治療では強く勧められる治療法です。

もちろん食欲不振や脱水症状の出ているときは点滴治療が必要ですが

普段の維持としては食事療法が最も優れていると思います。



ただ、食事療法の問題点は猫が食べてくれないことがあるということです。

猫は急にフードを変えると食べてくれないことが多いので

まずは、いつものフードに少しずつ混ぜていき

徐々に療法食の量を増やして行くようにしてください。

それでも食べてくれない時は他のメーカーの療法食を試してみたり

ウェットとドライを両方試してみてください。

どうしても療法食を食べてくれないときは

食べてくれるフードの中でリン・ナトリウム・蛋白質の量をみて

療法食に近いものを選んであげましょう。

 

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2014年10月 9日 木曜日

猫のフードについて

こんにちは。

院長の山中です。



我が家の猫も7歳になりシニア期に入ってきたため

フードをシニア用に変えてみました。



シニア用のフードと若い猫用のフードと何が違うかというと

主にリンナトリウムの量が少なくなっています。

さらに高齢猫用のフードになると蛋白質の量も制限してるものもあります。

これらは腎臓の健康維持に配慮して、あえて少なくしてあります。



なぜかというと

高齢の猫では腎機能が低下してくることが多く、

慢性腎臓病になっている猫もいます。

腎機能が低下してくると体の中にリンが蓄積してきますが

この高リン血症は腎臓病の悪化要因の1つとされています。

そのためシニア・高齢猫用のフードではリンの量が少なくしてあるのです。



また、慢性腎臓病ではナトリウムと蛋白質の制限も推奨されているため

高齢猫用のフードではこれらも制限されているものもあります。

リン・ナトリウム・蛋白質を最も制限してあるフードはというと

腎臓サポートk/d など腎臓病用の療法食になります。



ちなみに我が家では

ロイヤルカナンのエイジングケアステージⅠライト

をメインに与えています。

このフードは食物繊維も多くなっているためお通じも良くなりお勧めです。

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2014年10月 3日 金曜日

猫の飼い方⑱ 減量

こんにちは。

院長の山中です。



前回、関節のためには体重の

コントロールが必要と書きましたが。

猫を(犬もですが)ダイエットさせるのは

なかなか難しいんです。



猫を運動させようとしても

遊んであげるくらいで限度がありますし、

関節が悪くなっている場合は負担にもなってしまうため

猫のダイエットの基本は食事の管理になります。



まずは食事の量を徐々に減らすことが一番簡単かと思います。

しかし、一気に減らすと猫のストレスになりますし、

体にもよくありませんので少しずつ量を減らすようにしましょう。



食事の量を減らすのがかわいそうな時や

猫に強いストレスになっているときは

フードを減量用のものに変える方法もあります。

減量用のフードはカロリーを抑えてあるので

与える量は同じでもカロリーを少なくすることができます。



専用の療法食としては

ロイヤルカナンの減量サポート満腹感サポート

ヒルズの r / dw / d

など色々なものがあります。



ただ、猫は急にフードを変えると食べないことがあるので

フードを変えるときは一気に変えるのではなく

元のフードに新しいフードを少しずつ混ぜていき

徐々に新しいフードの量を増やしていくようにします。



また、猫のダイエットで注意したい点は

体重は急に落とさずゆっくり落とさなければいけないということです。



猫は過度な食事制限や急激な体重の減少により

肝障害を起こしやすいため注意が必要です。



これは足りなくなったカロリーを脂肪を代謝することにより

補い始めますが、その代謝の過程で過剰な脂肪が

肝細胞内に蓄積してしまい肝臓に障害を起こします。



この状態を肝リピドーシスといい

太った猫でよりなりやすいといわれています。

肝リピドーシスになってしまうと

治療しないと命に関わりますし

治療しても回復までに長期間を要することが多いです。



肝リピドーシスは他の病気による食欲不振から

続発することが多いのですが

過度なダイエットでも起こす可能性があるため

くれぐれも食事の変更・減量は徐々に行うようにしましょう。

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2014年10月 2日 木曜日

猫の飼い方⑰ 関節疾患

こんにちは。院長の山中です。



昨晩、我が家の猫が

押し入れに忍び込んだ後から

前足を痛そうにしていました。



どうやら高い所から飛び降りた際に関節を痛めたようです。

以前はタンスの上から平気で飛び降りていましたが

7歳になりややぽっちゃりしているため

最近は高い所にもあまり飛び乗らなく(乗れなく)なりました。



猫に関節炎などの関節疾患のイメージはないかもしれませんが

高齢の猫には意外と変形性関節症など

関節の変形・炎症が見られます。





猫の場合は犬のように歩き方に異常がみられることは少なく

単に動かなくなるだけなので年のせいと思われることも多く、

関節疾患があっても気づかれないことも多々あります。

そのため猫には関節疾患が少ないように見えているのかも知れません。





関節疾患は外傷や激しい運動などでも起こりますが

肥満も一つの原因および悪化要因になります。

なので猫の体系はできればぽっちゃり程度(甘めですが...)

にキープしたいところです。







今日の一言

太った猫ははみ出がち...(猫あるある)

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2014年9月26日 金曜日

猫の飼い方⑯ エリザベスカラーつづき

こんにちは。

院長の山中です。



前回エリザベスカラーについて書きましたが、

飼い主さんの中には手作りでエリザベスカラーを

作られる方もいます。



猫用ですとカップラーメンのカップで作られたものが

安価・軽量で見た目も面白く傑作でした。

飼い主さんによると通常のエリザベスカラーのように付けても

逆向きで付けても使用可能だそうです。



また、鳥用になりますがペットボトルで作られたものが

安価・軽量かつ強度も十分で完璧でした。

インコなどの場合、素材の強度がないと

くちばしで簡単に壊されてしまいます。

かといって重いものだと鳥の負担になってしまいます。

その点で軽さと強度を併せ持った

ペットボトルはカラーの素材として最適です。



自作でエリザベスカラーを作ってみるのも

面白いかもしれませんね。

(ただし食べられてしまわないようにご注意ください。)



写真は...カラーをつけられてふてくされているふじ子







猫はカラーをつけられるとうつむきがち(猫あるある)

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