お役立ち情報
2014年10月21日 火曜日
CTとMRIの違いについて
こんにちはっ☆看護師の市川です(*^^*)
今日はよく聞かれるCTとMRIの違いについてお話致します☆!
CTとはコンピュータ断層撮影法の略で、
X線で撮影した像をコンピュータを使って解析し、
動物の身体の断面をらせん状にスライス(輪切り)撮影する検査装置のことです。
通常のX線撮影では体の厚みを通してしか中の様子を見ることができませんが
CTだと曖昧な部分もはっきりと見る事ができるので、
胸の中やおなかの中、頭蓋骨で覆われている脳などの様子も調べられます!
ただ、CT検査の場合は麻酔をかけなければなりません...
動物の場合は検査の間じっとしていることができないので保定が必要なんですが
X線を使用しているため被爆する可能性があり保定する事ができません。
ですので、CT検査を正確に行うためには全身麻酔をかけて行なわなければなりません。
麻酔を使用すると呼吸器や腎臓に負担がかかってしまうことがあります。
重症な子の場合は、麻酔のリスクも高まりますので、
メリットとの兼ね合いを十分考慮する必要があります。
MRIとは磁気共鳴画像法の略で、CTと同じように体の断層像を撮影する検査ですが、
CTがX線を使用するのに対して、MRIは磁気を使って撮影します。
このときの振動がどこで起こっているかをもとにして体内の状態を画像化します。
MRI検査は横断面だけでなく、縦・横・斜めなど、あらゆる角度の断面図を撮影することが可能です。
解像度も高いため、CT以上の診断価値のある画像の撮影が可能です。
特に脳や脊髄などの神経系の異常を見つける事に優れています。
一方、肺や骨について詳しく見るにはCTの方が優れています。
ですので、目的によって検査方法を選ぶ事が大切です。
参考にどうぞ☆
写真は...
ネコなのに♡
足音がでかい(^^;
マイペース "ふじ子"
神奈川県横須賀市佐原のやまなか動物病院は
夜間救急も対応しています。
http://www.yamanaka-vet.com/
今日はよく聞かれるCTとMRIの違いについてお話致します☆!
CTとはコンピュータ断層撮影法の略で、
X線で撮影した像をコンピュータを使って解析し、
動物の身体の断面をらせん状にスライス(輪切り)撮影する検査装置のことです。
通常のX線撮影では体の厚みを通してしか中の様子を見ることができませんが
CTだと曖昧な部分もはっきりと見る事ができるので、
胸の中やおなかの中、頭蓋骨で覆われている脳などの様子も調べられます!
ただ、CT検査の場合は麻酔をかけなければなりません...
動物の場合は検査の間じっとしていることができないので保定が必要なんですが
X線を使用しているため被爆する可能性があり保定する事ができません。
ですので、CT検査を正確に行うためには全身麻酔をかけて行なわなければなりません。
麻酔を使用すると呼吸器や腎臓に負担がかかってしまうことがあります。
重症な子の場合は、麻酔のリスクも高まりますので、
メリットとの兼ね合いを十分考慮する必要があります。
MRIとは磁気共鳴画像法の略で、CTと同じように体の断層像を撮影する検査ですが、
CTがX線を使用するのに対して、MRIは磁気を使って撮影します。
このときの振動がどこで起こっているかをもとにして体内の状態を画像化します。
MRI検査は横断面だけでなく、縦・横・斜めなど、あらゆる角度の断面図を撮影することが可能です。
解像度も高いため、CT以上の診断価値のある画像の撮影が可能です。
特に脳や脊髄などの神経系の異常を見つける事に優れています。
一方、肺や骨について詳しく見るにはCTの方が優れています。
ですので、目的によって検査方法を選ぶ事が大切です。
参考にどうぞ☆
写真は...
ネコなのに♡
足音がでかい(^^;
マイペース "ふじ子"
神奈川県横須賀市佐原のやまなか動物病院は
夜間救急も対応しています。
http://www.yamanaka-vet.com/
投稿者 やまなか動物病院 | 記事URL
2014年10月19日 日曜日
秋の健康管理
こんにちは一昨日まで福岡に居た
看護師の市川ですっ
観光を含め3日間、初福岡楽しんで来ちゃいました(笑)
来てみて一番身に染みて思ったのは
福岡の人の優しさと温かさ人柄が良いんです
感動しました...
そして驚いたことは、福岡は歩きたばこが禁止で
本当に街に吸殻なんて一つも落ちてなかったんです
食べ物は美味しいし動物さんも住みやすいだろうな~って
もちろん楽しむだけでなく
夜間救急動物病院さんに看護師としての技術を
教わりに実習に行かせていただきました
夜間救急の雰囲気に圧倒されましたが
動物さんへの接し方などとても学ぶことが多くて
いい経験が出来ましたっ
丁寧にいろんなことを教えていただいた
夜間救急のみなさま本当にありがとうございました...
さて...福岡のお話はこの辺にして(笑)
今日は秋の健康管理についてお話致します
【夏バテの回復】
秋になると夏の疲れが出る時期になります。
気温の変化により体調を崩しやすくなるので注意が必要です!
涼しくなるとともに食欲は旺盛になるので、健康犬では給餌量を増やしましょう 。
老犬や、妊娠犬ではフードの内容を高タンパク食に切り替えて、
来るべき冬に備えて栄養を蓄積させあげると良いですよ!
【運動量を増やす】
夏場は暑くてあまり動かなかったぶん涼しくなると活発になります。
散歩を欠かさぬようにして、運動量も増やしましょう!
散歩等を利用した段階的な訓練は継続して行ってください。
散歩時には枯れ草や種子などが原因となる眼疾患も起こり得ますので
散歩の後には犬の全身の状態を観察し、犬の健康を保ってあげてください
【被毛の手入れ】
夏の日射しで被毛が傷み、抜け毛やフケが多くなる時期ですので
ブラッシングを毎日行い、皮膚の血行を良くし定期的なシャンプーで
肌を刺激し新陳代謝を活発にしてあげましょう
【水分摂取】
涼しくなると途端に水分を摂らなくなることがあります...
必要以上に水分を摂らないとおしっこが出にくくなり、
代謝が落ちて毒素の排出もされにくく、病気になってしまうことも...
いつでも清潔な水分を飲めるように用意しておくのと共に、
食事の際もフードに水をかけるなどしてあげてくださいねっ
とくに!食欲の秋!といってご飯をあげすぎたり
カロリーをとりすぎないように注意して下さい!!
お腹いっぱいで睡眠中のぐ~たら
ふじ子。
看護師の市川ですっ
観光を含め3日間、初福岡楽しんで来ちゃいました(笑)
来てみて一番身に染みて思ったのは
福岡の人の優しさと温かさ人柄が良いんです
感動しました...
そして驚いたことは、福岡は歩きたばこが禁止で
本当に街に吸殻なんて一つも落ちてなかったんです
食べ物は美味しいし動物さんも住みやすいだろうな~って
もちろん楽しむだけでなく
夜間救急動物病院さんに看護師としての技術を
教わりに実習に行かせていただきました
夜間救急の雰囲気に圧倒されましたが
動物さんへの接し方などとても学ぶことが多くて
いい経験が出来ましたっ
丁寧にいろんなことを教えていただいた
夜間救急のみなさま本当にありがとうございました...
さて...福岡のお話はこの辺にして(笑)
今日は秋の健康管理についてお話致します
【夏バテの回復】
秋になると夏の疲れが出る時期になります。
気温の変化により体調を崩しやすくなるので注意が必要です!
涼しくなるとともに食欲は旺盛になるので、健康犬では給餌量を増やしましょう 。
老犬や、妊娠犬ではフードの内容を高タンパク食に切り替えて、
来るべき冬に備えて栄養を蓄積させあげると良いですよ!
【運動量を増やす】
夏場は暑くてあまり動かなかったぶん涼しくなると活発になります。
散歩を欠かさぬようにして、運動量も増やしましょう!
散歩等を利用した段階的な訓練は継続して行ってください。
散歩時には枯れ草や種子などが原因となる眼疾患も起こり得ますので
散歩の後には犬の全身の状態を観察し、犬の健康を保ってあげてください
【被毛の手入れ】
夏の日射しで被毛が傷み、抜け毛やフケが多くなる時期ですので
ブラッシングを毎日行い、皮膚の血行を良くし定期的なシャンプーで
肌を刺激し新陳代謝を活発にしてあげましょう
【水分摂取】
涼しくなると途端に水分を摂らなくなることがあります...
必要以上に水分を摂らないとおしっこが出にくくなり、
代謝が落ちて毒素の排出もされにくく、病気になってしまうことも...
いつでも清潔な水分を飲めるように用意しておくのと共に、
食事の際もフードに水をかけるなどしてあげてくださいねっ
とくに!食欲の秋!といってご飯をあげすぎたり
カロリーをとりすぎないように注意して下さい!!
お腹いっぱいで睡眠中のぐ~たら
ふじ子。
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2014年10月16日 木曜日
猫の薬物代謝
こんにちは。
院長の山中です。
猫は薬物で中毒を起こしやすい動物ですが
それは猫の薬物を代謝する能力と関係があります。
その一つにグルクロン酸抱合という代謝経路があります。
薬物の代謝・排泄には
第Ⅰ相反応と第Ⅱ相反応の2段階があり
この第Ⅱ相反応の中にグルクロン酸抱合があります。
グルクロン酸抱合は
薬物を体外へ排出しやすい形にする反応ですが
猫ではこの反応の一部が欠損しています。
細かく言うと
UDP-グルクロン酸転移酵素(UGT) UGT1A6
が欠損しています。
そのためこの酵素で代謝される薬物を摂取すると
中毒を起こしてしまいます。
また、薬物以外の生体異物の解毒に重要な働きをしている
グルタチオン抱合の能力も低いといわれています。
このように猫は人や犬よりも中毒を起こしやすいため
むやみに薬を与えたり、誤食されないように気をつけてあげましょう。
院長の山中です。
猫は薬物で中毒を起こしやすい動物ですが
それは猫の薬物を代謝する能力と関係があります。
その一つにグルクロン酸抱合という代謝経路があります。
薬物の代謝・排泄には
第Ⅰ相反応と第Ⅱ相反応の2段階があり
この第Ⅱ相反応の中にグルクロン酸抱合があります。
グルクロン酸抱合は
薬物を体外へ排出しやすい形にする反応ですが
猫ではこの反応の一部が欠損しています。
細かく言うと
UDP-グルクロン酸転移酵素(UGT) UGT1A6
が欠損しています。
そのためこの酵素で代謝される薬物を摂取すると
中毒を起こしてしまいます。
また、薬物以外の生体異物の解毒に重要な働きをしている
グルタチオン抱合の能力も低いといわれています。
このように猫は人や犬よりも中毒を起こしやすいため
むやみに薬を与えたり、誤食されないように気をつけてあげましょう。
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2014年10月15日 水曜日
猫の味覚
こんにちは。
院長の山中です。
今日は猫の味覚について書きたいと思います。
猫と犬が味をどれくらい感じるかというと
猫 犬
苦味 3 1
旨味 2 1
塩味 1 3
酸味 1 1
甘味 0 1
という比率で味を感じているそうです。
そういわれると犬がしょっぱい物や甘いものを食べるのに比べ
猫はそういったものはあまり食べないことも頷けます。
(苦い薬を飲ませると泡を吹くのにも頷けます。)
また、猫がどうのような基準で食べ物を選んでいるかというと
① 鼻の感覚・・・匂い
② 口の感覚・・・食感、味、形、大きさ
③ 摂取後の感覚・・・栄養バランス
のようです。
猫の嗅覚細胞の数は約6500万個あり
人の約500~1000万個に比べかなり多くあります。
(犬は約2億~30億もあるそうで桁違いですね。)
匂いは猫の食欲に強く影響するため
鼻の詰まった猫はフードを食べなくなってしまうこともあります。
一方、味を感じる舌の表面にある味蕾の数は
猫が約500個、犬が約1700個、人が約4000~9000個だそうです。
3つめの栄養バランスについてですが
猫は蛋白質の要求量が多いため甘い食べ物やしょっぱい食べ物より
旨味の多い高蛋白な食べ物を好むようです。
猫は味にうるさいように思いますが
こうしてみるとむしろ匂いと旨味(豊富な蛋白質)にうるさいようです。
ちなみに猫が好む食器の材質は
陶器製、ガラス、プラスチック、ステンレス
の順だそうです。
院長の山中です。
今日は猫の味覚について書きたいと思います。
猫と犬が味をどれくらい感じるかというと
猫 犬
苦味 3 1
旨味 2 1
塩味 1 3
酸味 1 1
甘味 0 1
という比率で味を感じているそうです。
そういわれると犬がしょっぱい物や甘いものを食べるのに比べ
猫はそういったものはあまり食べないことも頷けます。
(苦い薬を飲ませると泡を吹くのにも頷けます。)
また、猫がどうのような基準で食べ物を選んでいるかというと
① 鼻の感覚・・・匂い
② 口の感覚・・・食感、味、形、大きさ
③ 摂取後の感覚・・・栄養バランス
のようです。
猫の嗅覚細胞の数は約6500万個あり
人の約500~1000万個に比べかなり多くあります。
(犬は約2億~30億もあるそうで桁違いですね。)
匂いは猫の食欲に強く影響するため
鼻の詰まった猫はフードを食べなくなってしまうこともあります。
一方、味を感じる舌の表面にある味蕾の数は
猫が約500個、犬が約1700個、人が約4000~9000個だそうです。
3つめの栄養バランスについてですが
猫は蛋白質の要求量が多いため甘い食べ物やしょっぱい食べ物より
旨味の多い高蛋白な食べ物を好むようです。
猫は味にうるさいように思いますが
こうしてみるとむしろ匂いと旨味(豊富な蛋白質)にうるさいようです。
ちなみに猫が好む食器の材質は
陶器製、ガラス、プラスチック、ステンレス
の順だそうです。
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2014年10月10日 金曜日
猫のフードについて つづき
こんにちは。
院長の山中です。
前回、腎臓病用の療法食について触れましたが、
ある研究では
慢性腎臓病の猫の生存期間中央値を調べており
普通の食事を食べていた猫・・・7カ月
療法食を食べていた猫・・・16ヶ月
と2倍以上長生きすることが示されていました。
こういったデータの裏付けもあり
慢性腎臓病の治療では強く勧められる治療法です。
もちろん食欲不振や脱水症状の出ているときは点滴治療が必要ですが
普段の維持としては食事療法が最も優れていると思います。
ただ、食事療法の問題点は猫が食べてくれないことがあるということです。
猫は急にフードを変えると食べてくれないことが多いので
まずは、いつものフードに少しずつ混ぜていき
徐々に療法食の量を増やして行くようにしてください。
それでも食べてくれない時は他のメーカーの療法食を試してみたり
ウェットとドライを両方試してみてください。
どうしても療法食を食べてくれないときは
食べてくれるフードの中でリン・ナトリウム・蛋白質の量をみて
療法食に近いものを選んであげましょう。
院長の山中です。
前回、腎臓病用の療法食について触れましたが、
ある研究では
慢性腎臓病の猫の生存期間中央値を調べており
普通の食事を食べていた猫・・・7カ月
療法食を食べていた猫・・・16ヶ月
と2倍以上長生きすることが示されていました。
こういったデータの裏付けもあり
慢性腎臓病の治療では強く勧められる治療法です。
もちろん食欲不振や脱水症状の出ているときは点滴治療が必要ですが
普段の維持としては食事療法が最も優れていると思います。
ただ、食事療法の問題点は猫が食べてくれないことがあるということです。
猫は急にフードを変えると食べてくれないことが多いので
まずは、いつものフードに少しずつ混ぜていき
徐々に療法食の量を増やして行くようにしてください。
それでも食べてくれない時は他のメーカーの療法食を試してみたり
ウェットとドライを両方試してみてください。
どうしても療法食を食べてくれないときは
食べてくれるフードの中でリン・ナトリウム・蛋白質の量をみて
療法食に近いものを選んであげましょう。
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